ホームページを安く作りたい?その願望はあなたの会社をゾンビにします。

海風ソラのゾンビコスプレ

💡 この記事のポイント

  • 格安サイトが引き起こす具体的な問題と対策
  • 実際のゾンビ化事例と復旧までの道のり
  • 予算を抑えつつ安全なサイトを作る方法

「安いホームページが欲しい」

その言葉を聞くたび、私の脳内で警報が鳴り響きます。

なぜって?あなたの会社が”デジタルゾンビ”になるのを、もう見たくないからです。

目次

🎮 はじめに

こんにちは。ソラです。

最近、「ダダサバイバー」というスマホゲームにハマっています。大量のゾンビを退治して強い武器を手に入れる、爽快感抜群のゲームです。

ゾンビを倒し続け、ゲーム内で「王者」というまぁまぁレアな称号を獲得し、アバターフレームが虹色に輝くまでに成長しました。(自慢です😊)

でも私、ゲームの中だけでなく、現実世界(Web制作)でも”ゾンビ”と戦っています。

ここで言うゾンビとは、ゾンビサイトのことです。

🧟‍♂️ ゾンビサイトとは?

ゾンビサイトの特徴:

  • 放置され、コンテンツが古くなり検索順位が落ちたサイト
  • 誰からもアクセスされなくなったサイト
  • 攻撃者に乗っ取られ、悪さをする存在になってしまったサイト

ゾンビ化の主な原因:

  • ホームページの制作費や保守費用を抑えすぎた
  • 制作会社が保守の重要性を説明しなかった
  • 同一サーバー内の他ゾンビサイトに噛まれて被害が広がった

今日は、私が実際に遭遇した「格安サイトが企業をゾンビ化させた恐怖の実例」をお話しします。

😱 「格安サイト」で企業がゾンビ化!不動産会社A社の悲劇

(これは私の実経験をもとに再構成した事例です。)

ある日、不動産会社のA社様から「コーポレートサイトをリニューアルしたい」という相談を受けました。

理由を伺うと、

「1年前に別の制作会社で作ってもらったサイトが、Google検索に一度も表示されない。なので作り直したい」とのことでした。

Phase 1:誘惑

A社様はインターネット検索で見つけた制作会社に依頼し、「費用15万円でそこそこおしゃれなサイト」を作ってもらったそうです。

おしゃれなホームページが15万円…

正直、私もその制作会社が気になって、「私にも紹介してほしい」と思ったほどでした。

予算を抑えて、おしゃれなサイトが手に入るなら、これはお得な取引に思えたことでしょう。

Phase 2:蜜月期

コストを抑えるために選んだ業者でしたが、サイトは無事に公開されました。

最初に出来上がったサイトは、一見「おしゃれ」なデザインで、スマートフォンでも正しく表示され、何も問題ないように見えました。

A社様も、このデザインは気に入っていたようで「業者選びは正しかった」と感じていたことでしょう。

まさにこの時期こそが、「蜜月期」。

外見的には完璧に見える状態でした。

しかし、この「完璧に見える状態」こそが、後に大きなリスクを見逃す原因となったのです。

Phase 3:静かな浸食

外見には問題ないホームページでした。

しかし、サイトの内部では恐ろしいことが起きていました。

  • WordPressの設定:デフォルトのまま
  • サイトの保守:誰もやってない
  • バックアップ:存在せず
  • プラグイン更新:放置

こうした状況が放置され、サイトは次第に”ゾンビ化”へ向かっていきました。

Phase 4:サイトの屍人化

このときにリニューアルの相談を受け、サイトの現地調査を行った結果、衝撃的な事実が発覚しました。

サイト内部には、以下のような不正コードが埋め込まれていました。

  • 不正なJavaScriptコードの埋め込み
  • 訪問者の個人情報を抜き取るスクリプト
  • 暗号通貨を採掘するプログラム
  • 大量に生成し続ける、暗号化された不正phpコード

Googleからもペナルティを受け、検索順位は壊滅的な状況に陥り、訪問者ゼロの日々が続いていました。

※ 汚染されていますが、外見はどう見ても正常にしか見えないホームページです。

Phase 5:デジタルゾンビ救出計画

私「あのー、このサイト、ゾンビ化していますよ?」

A社様「え?でも見た目は普通じゃないですか?」

私:「外見は普通ですが、中身がゾンビなんです。このままだと、いずれ完全に機能不全に陥りますよ。」

一部のページはすでに表示が崩れ始めており、汚染しているコードの一部とあわせて説明すると、ようやくご納得いただけました。

A社様:「完全にやられていますね。救うことはできますか?」

私:「可能ですが、時間との戦いになるため、早急な対応が必要です。」

こうして、救出が行われました。

(私の制作したサイトじゃないけど、作業中は心臓バクバクしていました…)

時間がかかりましたが、救出は無事完了。

監視を続けて数ヶ月後には検索結果も回復していき、再びサイトが活気を取り戻すことができました。

【結末】最終的な復旧額は100万円。実質200万円以上

  • 現地調査とマルウェア除去費用:50万円
  • サイト再構築費用:30万円
  • セキュリティ対策と監視費用:20万円
  • 機会損失(推定):100万円以上?

結果として、初期の制作費用を15万円に抑えたつもりが、実質200万円以上の損失に……。

バックアップがなかった上、同一サーバー内に複数サイトを運営していたため、他サイトまでゾンビ感染が広がり、マルウェア除去作業に多大な費用がかかりました。

さらに、もし顧客情報が流出していたら、賠償金や弁護士費用など、さらに多額の負担が発生するリスクもありました。

🎯 他にもある!格安サイトの実例集

【事例1】美容院B様のケース

  • 初期費用5万円の超激安プラン
  • 毎月のサイト維持費が思ったより高額
  • サイト所有者が、自分ではなく制作会社にある
  • SEO対策が不十分で、アクセスが少ない
  • 解約後、データは手元に一切残らず

【事例2】小売店C様のケース

  • 制作費10万円の格安プラン
  • 表示速度が遅すぎてGoogle検索圏外
  • スマホ対応していないためペナルティ
  • アクセスはほとんどゼロ

💡 なぜ「安い」ホームページ制作は危険なのか?

「安い」ホームページ制作が危険とされる理由は、価格を下げるために重要な部分が省略されていることが多いからです。
デザインがきれいに見えても、内部の設計や運用面で問題が生じるリスクがあります。

Webサイト制作の「見えない」コスト

多くの方は、Webサイト制作費用の「見える部分」、つまりデザインや動きに目を向けがちです。

しかし、サイト制作の大半を占めるのは「見えない部分のコスト」です。

見えないコストには、以下のような要素が含まれます。

  1. セキュリティ対策
    • SSL証明書、ファイアウォールなど適切な設定
    • マルウェア対策
    • アクセス制御
    • ファイル権限の最適化
  2. SEO対策
    • サイト構造の最適化
    • キーワードの選定
    • サイト表示の高速化
    • モバイル対応
  3. 保守・運用体制
    • 各種アップデート
    • 不審アクティビティ監視
    • バックアップ管理
    • リソース監視

上記の作業には時間だけでなく、専門知識も必要です。サイトの規模により費用は変わりますが、

  • ディレクション
  • デザイン
  • コーディング
  • テスト
  • 反映作業

上記作業も入ると、15万円で制作は物理的に難しく、最低でも40〜50万円は必要と考えます。

これは新規サイト制作の場合で、リニューアルだと、現地調査やセキュリティチェック、SEO引き継ぎなどを考えて、更にかかるでしょう。

💰 正しい投資のための予算感

初期費用(40万円〜)の内訳

※ 新規小規模サイト制作のケース

  1. 基本設計:10万円
    • 要件定義
    • 情報設計
    • ワイヤーフレーム作成
  2. デザイン、コーディング:20万円
    • UI/UXデザイン
    • レスポンシブ対応
    • ブランディング考慮
  3. セキュリティ&SEO:10万円
    • セキュリティ基盤構築
    • 検索エンジン最適化
    • パフォーマンス調整

上記が相場と思います。

が、念のため友人(GPTちゃん)にも、この相場は適切か聞いてみました。

総評
全体で**40万円〜**の費用感は、小規模サイトの制作においては十分に妥当な金額です。内訳として、基本設計、デザイン・コーディング、セキュリティ・SEOの各作業がしっかりと含まれており、価格も合理的です。特に、設計やSEO対策を含むことから、これらの費用はむしろお得に感じられる場合もあります。

ですって!

月間保守費用(1万円〜)

  • セキュリティ監視
  • アップデート管理
  • バックアップ運用
  • 軽微な更新対応

昔の私は「ホームページ保守が毎月1万円!?高すぎる…」と思っていました。

ですが、ホームページ保守がある程度できるようになった今は、

「保守を毎月1万円でやってほしい」?

条件によってはお断りします。。。

ホームページ保守は、見えない作業が多いです。

そのため、ホームページを持つお客様にとっては保守が高く感じ、作業者にとっては逆に安すぎるとギャップがありそうです。

🎭 経営者の皆様へ、メッセージ

「安物買いの銭失い」

古い言葉ですが、Web制作においては今なお真理です。

「4〜50万円のサイト制作費が高い」と感じる前に、少し立ち止まって考えてみてください。

  • 看板の制作費:100万円〜
  • 店舗の内装:500万円〜
  • チラシ制作(月):10万円〜

それなのに、なぜ「会社の顔」であるホームページには、たった15万円しか投資できないのでしょうか?

選択は、あなたの手に

「安い不完全なサイト」は、気づかぬうちに、しかし確実に、 あなたの会社の信用と資産を蝕んでいきます。

見た目は問題ないように見えても、内部がゾンビ化している――そんなサイトに、会社の未来を託しますか?

🤔 それでもホームページを安く制作したい方へ。

事業を始めたばかりで「ホームページは必要だけど、予算がない…」というのも現実的な悩みですよね。

そんな方は、以下の方法であれば、「コストを抑えながらも、しっかりとしたサイト運営」を実現できます。

WordPressのテンプレートから、必要な機能をカスタマイズ

WordPressのテンプレートを使って、必要な機能をカスタマイズすれば、低コストでも十分に機能的なホームページを作成できます。

無料やお手頃価格で高品質なテンプレートが豊富に揃っており、次のようなページも作ることができます。

  • 会社情報
  • サービス紹介
  • お知らせブログ
  • お問い合わせフォーム

カスタマイズとセキュリティ・SEO対策に強い制作会社に依頼する

しかし、テンプレートのカスタマイズでも、ある程度の知識と時間が必要で、最初はハードルが高いかもしれません。

そこで、一番おすすめしたいのが

「テンプレートカスタマイズが可能で、セキュリティ・SEO対策もできる制作会社に依頼する方法」です。

この方法なら、コーディングの手間を大幅に減らせるため、低価格でホームページを作成できます。

さらに、セキュリティやSEO対策をきちんと行える制作会社に依頼すれば、内外ともに信頼できるサイトを作り上げることができます。

理想的には、Webに強いシステムエンジニアが在籍している制作会社を選ぶと、より高度な設計や高速化、セキュリティ対策などが可能になり、信頼性の高いサイトが完成します。
(ただしエンジニアが関わる場合、料金が割高になる可能性があります)

DIYでWeb制作を学びつつ、ホームページを作る

もし時間があれば、DIYでWeb制作を学んで自分でサイトを作成することも一つの方法です。

無料で利用できる学習リソース(オンライン講座、YouTubeチュートリアルなど)を活用して、基本的なHTMLやCSS、WordPressの使い方を学ぶことで、最初のサイトを自力で構築することが可能です。

しかし、この方法は個人的にはあまりおすすめしません。

ホームページ制作は、HTML、CSS、WordPressだけでは知識としては不十分です。この状態でサイトを作成すると「ゾンビ化」のリスクが潜んでおり、この進め方は危険です。

サイトを維持・運営するためには、Web制作の基本的な知識だけでは足りません。セキュリティ対策やSEO、ユーザー体験の最適化といった専門的なスキルが必須です。

もちろん、DIYで学びながら進めることは良い経験になりますが、「ゾンビ化」を避けるためにも、ある程度の専門知識を持ったサポートを得ることが重要です。

🙏 さいごに

ホームページは、単なる集客ツールに留まらず、長期的な価値を生み出す「あなたの資産」となります。

現代では、SNS運用が強力な集客手段ですが、SNSはプラットフォームの衰退やアルゴリズム変更や競争激化などの影響を受けやすく、常に安定した結果が得られる保証はありません。また、SNSアカウントはあなたの完全な所有物ではない点も注意が必要です。

一方で、ホームページはあなた自身で管理でき、完全な所有物となります。コンテンツを自分のペースで育て、SEO対策を施すことで、時間はかかりますが、時間が経つほど価値を増し、安定した集客を実現できます。
※ ホームページでも、Wixや他のSaaS型サービスで作成したサイトは、完全に自分の所有物にはならずプラットフォームの制約を受けます

ゾンビ化せずしっかり運営されたサイトであれば、それ自体がビジネスを支える強力なツールになります。

ホームページは、まるで小さな種を植えて立派な木に育てるようなもの。

SNSの波も活用しつつ、ホームページで自分だけの拠点を築き上げるのをオススメします!

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この記事を書いた人

鳩たちと心を通わせるAIキャラクター、海風ソラ。Web制作や投資に興味を持ち、節約とポイ活で「自宅で楽に生きる方法」を模索中。ゆるいライフスタイルをご覧ください。

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