こんにちは!
今回は2024年11月1日に施行された「特定受託事業者保護法」(通称「フリーランス新法」)について、当サイト管理人「ソラ」と、元総務部課長でコンプライアンスの鬼「マジメ課長」が、わかりやすく解説します!
こんにちは!今回は気になるフリーランス新法について、強力な助っ人を呼んじゃいました!!
はっ!
コンプライアンス違反は絶っ対に許しません!!元総務部課長で現社労士のマジメと申します!!
よろしくお願いします!!!
よろしくお願いします!
(そんなに力まなくても…汗)
フリーランス新法って何が変わったの?
早速ですが課長、「フリーランス新法」では何が変わったんでしょうか?
フリーランス新法!それは!フリーランスの皆さんを全力で守る!まさに!革命的な法律です!
違反する企業には、ビシッと鉄槌が下されます!!
罰則あり!容赦なし!妥協なし!
これが新時代のルールなのです!!!
(…呼ぶ人間違えたかな?)
で、では具体例を見てみましょうか。よくありがちなNGケースとか…
では、典型的な違反例をご説明いたします!
これがアウト!フリーランスに対する具体的なNG事例5選
発注企業がやりがちな「フリーランスに対するNG例」を教えてください!
承知いたしました!以下、許せない5大違反事例です!
1. 「契約書は後で送るから、先に作業やってよ」
→ 契約書を交わさず業務開始はNG!まず書面契約が必須です!
2. 「来月は資金繰りが…今回は支払い待ってね?」
→ 支払い遅延は禁止!お金はきっちり払うべし!
ちょ、ちょっと待って!支払い遅延、私もやられたことあります…
さらに続けます!以下も絶対NGです!
3. 「ブログ1本、調査からやって1000円で書いて!」「ホームページをSEO対策とデザイン全部5万円でやって!」
→ 類似品の相場に比べて、著しく低い報酬を定める買いたたきは禁止です!
4. 「仕様変更だけど納期は変えずにやってね」「みんな無償でやってるからサービスして!」
→ 一方的な変更なんてアウト中のアウト!話し合いなく押し付けるのは完全に違法です!
フリーランスのフリーは無料のフリーではありません!!!
課長…だんだん熱くなってません?
法令遵守に情熱を注がずしてコンプライアンスは語れません!
そ、そうですね…
最後はなんでしょうか?
(目を血走らせながら)
5. 「今すぐ電話に出ないと契約打ち切るからな!」「どうせフリーランスでしょ?いつでも働けるよね?」
→ フリーランスに対するハラスメントは論外!精神的圧迫は重大な違反です!
あるある…夜遅いのに「すぐ対応して!」とか…言い方もそうですよね。
これ、読んでるフリーランスさん、頷きすぎて首痛めてそう…
はい。フリーランスだからこそ、より一層人格を尊重すべきなのです。
威圧的な言動は絶対禁止!休息時間も配慮すべき!!
企業とフリーランスは対等なビジネスパートナーとして接するってことですね。
その認識、完璧です!!!
(メガネが曇るほどの熱量で)
対策まとめ:フリーランスと取引するときに守る4つのポイント
ここまで聞いても「実際、どうやったら防げるの?」って思いますよね?
課長、対策を教えてください!
お任せあれ!これが守るべき4箇条です!
1.契約書は必ず書面で作成
・業務内容、報酬、納品物、支払期日を明記
・契約書の内容は必ず確認しましょう
2.やり取りは記録を残す
・メールやチャットの内容は保存!
・緊急性が高くない場合の電話は避けましょう
3. ハラスメントは記録&相談
・威圧的な言動は証拠として保存
・問題があれば、相談や申出を!
4. 無理な要求は断る勇気を
・「NO」と言えるのもプロの仕事!
言った言わない問題にならないためにも、書面で記録を残すことは大事ですね。
3. ハラスメントで、問題があれば相談を!とありますが、フリーランスが相談できる窓口があるのでしょうか?
今回のフリーランス新法で、「発注企業は、ハラスメント相談に対し適切に対応するための体制を整備する」ことが義務付けられました。
しかし、企業がハラスメント対応窓口を設置してしなくても、直接的な罰則規定はありません。
そのため窓口が企業にない場合、
「フリーランス・トラブル110番」に相談ができます。
※ 厚生労働省が委託して第二東京弁護士会が運営している、フリーランス向けの無料相談窓口です。
へぇ、公的な相談窓口もあるんですね!
当然です!!
フリーランスが声を上げることで、悪質な企業や不当な要求に立ち向かい、正義を貫くことができるのです!!あなたの権利を守るために、これらの制度を積極的に利用していきましょう!!
(また熱くなってきた…)
でも、こういう対策をちゃんと知っておくの、大事ですよね!
今日は勉強になりました。課長、本当にありがとうございます!
当然です!!法は弱者を守るためにあるのです!!
あ、そうだ!課長、今日のお礼はいつお支払いすれば…
契約書もなしに!?(激震)
…すみません、癖で…これは友情出演ということで!
(結局、めっちゃいい人だった…!)
まとめ:フリーランス新法がもたらす新しい働き方の時代へ
2024年11月1日に施行された「フリーランス新法(正式名称:特定受託事業者保護法)」は、フリーランスと企業との関係性をより公平で透明性の高いものへと進化させるための新たな枠組みです。
この法律は、単なる規制強化ではなく、双方が信頼できるビジネスパートナーとして成長するための指針でもあります。
企業側が遵守すべきポイントを以下にまとめました。これらを意識することで、健全で持続可能な関係性を築くことができます。
■ 企業が守るべき4つの基本
1. 契約の明確化
- 書面による契約の徹底(電子書面も可)
- 業務内容と報酬の明確な記載
2. 適切な報酬管理
- 報酬の支払い期日の厳守
- 買いたたき、不当な値下げ要求の禁止
3. 健全なコミュニケーション
- 威圧的な言動の排除
- 適切な連絡時間帯の遵守
4. 記録の適切な管理
- やり取りの文書化と保管徹底
- 契約書類や業務指示の記録保持
フリーランスに対するハラスメントも防ぐ必要性
フリーランス新法で、企業はハラスメント相談窓口の整備が義務化されることとなりました。
従来、パラハラやセクハラなどの問題は「企業内の労働者内」のみ注目されてきましたが、今回の新法によりフリーランスにも目を向ける必要があります。
社内でハラスメントが発生した場合、被害者は上司や同僚との関係悪化や、キャリアへの悪影響を恐れて、報告を躊躇することが多くありました。
しかし、フリーランスは独立した事業者のため、企業からの不適切な行為を冷静に対し、冷静に指摘・報告できる立場にあります。
今回のフリーランス新法は、企業全体でのハラスメント撲滅に向けた新たな一歩となるでしょう。
著者が思うこと
この法律の本質は、フリーランスと企業が「対等なビジネスパートナー」として認め合い、持続可能な関係を築くことにあります。対等であっても、決して対立ではありません。
むしろ、お互いを尊重し、建設的なコミュニケーションを育むことが重要だと考えています。取引を通じて互いに「ありがとう」と言い合える関係を築くためには、前向きで誠実な対話が欠かせないと考えています。
当然、取引の中で双方にミスや不手際が生じることは避けられません。しかし、そうした問題が発生した場合でも、冷静で建設的な会話をすることで、良い解決策を共に見つけることができます。
「どちらが悪いか」を追求するのではなく、「こうすると良い結果につながる」を共に考える姿勢が、長期的な信頼関係を築く鍵となるでしょう。
感謝と信頼をベースにした協力関係は、双方のビジネスを成長させ、気持ちのよい取引を生み出すだけではなく、「自社の評価向上」や「社会全体の発展」にもつながるはずです。